内装工事に必要な資格一覧と取得方法とは?



■はじめに


皆さんこんにちは!滋賀県大津市を拠点に置く株式会社アクトです。


内装工事は、建築物の内部を美しく機能的に仕上げる重要な仕事です。この仕事に従事するにあたり、専門的な知識と技術が求められるため、関係する資格を取得しておくと、信頼性の向上につながります。資格を持つことは自己のスキルの証明はもちろんのこと、お客様や業界内での評価を高めることにも貢献します。

内装工事に関わる資格には、実務経験を必要とするものや、知識が問われる筆記試験を通過する必要があるものなど、さまざまな種類があります。また、施工管理技士やインテリアコーディネーターなど、特定のスキルを磨くための資格もあり、これらは専門性を深め、キャリアを築く上で大きな役割を果たします。そこで今回は内装工事の資格一覧や取得方法についても解説していきます。


■内装工事の重要性と資格の必要性について


・内装工事の重要性とは?


内装工事は、建物の機能性と美しさを決定づけ、快適な居住空間や効果的な商業空間を作り出すための重要な工程です。壁や床、天井の仕上げはもちろん、照明や家具の配置に至るまで、内装工事の質がそれらの空間の使い勝手や気分を左右します。効率的かつ安全な作業を行うためには、適切な専門知識と確かな技術が必要です。

この工程では、普段私たちが目にする部分を手掛けるため、仕上がりの美観は特に重視されます。良質な内装は、長期間にわたって空間を保護し、住む人々や使用する人々の満足度を高める作用があります。また、内装工事の質は建物自体の価値を高めることにもつながり、物件の売買や賃貸にも大きく影響すると言えます。



・内装工事の資格の重要性とは?


内装工事において資格を持っていることで、安全かつ効率的な施工計画を立て、正確な工事をする能力があり、万が一の際も適切に対応できることが認められます。また、仕事を受注する際の信頼性向上や、収入アップ、職場内での昇進などキャリアアップにもつながります。資格取得は、専門性を磨く学びの過程でもあり、新しい知識を取り入れることで、変わりゆく業界の流れにも対応できるようになります。


また、資格がなくても、内装工の仕事はできますが建築業法では、「内装工事など軽微な建設工事に関しては、資格がなくても請け負うことができる」と定められています。

「請負代金が1,500万円未満」「延べ面積が150㎡未満の木造住宅」「建築一式工事以外で請負代金が500万円未満」などが軽微な建設工事にあたります。これ以上の規模にならなければ、建設業許可の取得も不要です。逆をいえば請負金額500万以上など大きい工事を請けるには建設業許可等が必要になるということです。


こちらも参照:

https://www.act-coltd.jp/blog/category4/118618





■内装工事に必要な主要資格一覧


・建築施工管理技士


建築施工管理技士は、建築現場での工程管理、品質管理、安全管理といった建築工事における施工を総合的に管理するための国家資格です。この資格を持つことで、建築工事が計画通りに安全かつ効率的に進行するように統括し、トラブルが生じた場合にも適切な対策を講じることができる技術者としての実力が認められます。

この資格は一級と二級があり、一級建築施工管理技士の方がより高度な知識と経験が求められるため、大規模な建築プロジェクトの監督を任されるケースが多いです。また、建設できる建物の上限がないため例えば、高層マンションの建築や大型ショッピングモール、公共施設など大型物件の施工が可能です。


逆に、二級建築施工管理技士では、比較的規模の小さい建築工事を対象としていますが、現場でのキャリアを積む上で非常に重要なステップとなります。




・建築士


建築士は、建物を安全で快適、かつ経済的に構築するために重要な役割を担う専門職です。彼らは建築物の設計、施工監理、構造計算、コスト管理などを通じて、私たちの生活空間を形づくり、安全性や快適性を確保する責任を負っています。

国家資格としての建築士は、一級建築士、二級建築士、そして木造建築士の3つの階級があり、それぞれに設計可能な建物の大きさや種類に規制があります。一級建築士は国土交通大臣の免許を受け、一級建築士の名称を用いて、設計・工事監理等の業務を行うものである。

一級建築士の免許を持っていなければ、

①学校や劇場、映画館など用途に供する建築物で延べ面積が500㎡をこえるもの

②木造建築物、建築部分の高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの

③鉄筋コンクリート、鉄骨造などの建築物で延べ床面積が300㎡、高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの

④延べ面積が1000 m2を超え且つ階数が2階以上のもの

を施工することはできない。


二級建築士の場合

①鉄筋コンクリート、鉄骨造などの建築物で延べ床面積が30㎡

②延べ面積が100 m2(木造の建築物にあっては、300 m2)を超え、又は階数が3以上の建築物


上記の物件に関しては、資格を持っていないと施工できない特徴があります。




・内装仕上げ施工技能士


資格のほかに、技術の習得レベルを評価する技能検定もあります。130職種ある国家検定の中に「内装仕上げ施工技能士」があり、内装仕上げ工事に関する仕事を対象にしています。



試験は「プラスチック系床仕上げ工事作業」「カーペット系床仕上げ工事作業」「木質系床仕上げ工事作業」「鋼製下地工事作業」「ボード仕上げ工事作業」「化粧フィルム工事作業」に分かれています。



・その他資格


その他にも、お客様と打合わせを重ねながら「どんな部屋にしたいのか」「どのように暮らしたいのか」などの要望を引き出し、そのイメージを具現化するためのプランを立てていきます。 内装で扱う建材や照明器具、壁紙、家具などに関する幅広い知識を持ち、プロのアイデアやセンスを活かして、より快適な空間を提案していく「インテリアコーディネーター」なども取得しておくと良いでしょう。


■資格取得の基本的な流れ


資格取得をするためには、試験の日程や試験内容、対策を練る必要があります。

例えば、「2級建築施工管理技士」の試験は、1次試験と2次試験で構成されており、1次試験ではマークシート方式で出題されます。令和5年度は全50問のうち40問に回答する必要があります。

2次試験では、マークシートに加えて記述式の問題も出題されます。建築・躯体・仕上げの3分野のうち1つ分野を選び回答していきます。


令和5年度の合格率は、

1次試験 37.7%(前期)49.4%(後期)

2次試験 32.0%


という結果でした。


全体では6人に1人の割合で合格するとされているので、しっかりと対策を練って挑む必要があります。


・勉強時間や方法について


一般的に、2級建築施工管理技士の試験合格に費やす勉強時間は、100〜300時間程度と言われています。勉強の得意不得意によっても変わってきますが、1日1~2時間程度勉強すると

2〜3ヵ月程度で済むことになります。毎日勉強するのは大変な事もあるため、休日にまとめて行うなど計画性をもって取り組むべきです。

試験の対策としては過去問を解くことが何よりも重要です。

どのような問題が出題されるかを知り、合格点までの距離(得点差)を知り、合格するために必要な課題をあぶり出して、演習を行い、合格点をとれるようにして、試験に望むことが必要です。



■まとめ


内装工事は、建物の安全性、機能性、そして美観を左右する非常に重要な工程です。この記事では、内装工事に従事するために役立つ様々な資格についてご紹介しました。内装仕上げ施工技能士や建築施工管理技士、インテリアコーディネーターなど、各資格は専門分野やレベルに応じた知識と技術を有することを証明します。

資格取得のプロセスは、自己のスキルを磨き、専門知識を深める貴重な機会です。学習の過程で得られる経験は仕事の質を高めるだけでなく、クライアントや雇用者からの信頼を獲得するのにも繋がります。資格試験の合格に向けた勉強は大変なこともありますが、その努力はキャリアの発展と個人の達成感につながるでしょう。

資格保持者は通常、職場においてより良い地位や収入を期待できます。また、新しい仕事の機会を得やすくなり、内装工事の分野において専門家としての地位を築くことができます。さらに、ネットワークの構築や、建築業界内での見識を広げる機会も提供されます。

最終的には、これらの資格は一人ひとりの技術者が市場で自分自身を区別するのに役立ち、質の高いサービスを提供するための信頼できるバックグラウンドを与えます。資格は内装業界において重要な要素であり、それぞれの職人が向上心を持ち続けるための道標となるのです。


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