内装工事とは!内装工事の種類と内装工の特徴について

建物の内部を美しく、機能的に仕上げる内装工事は、建築の重要な工程の一部です。

内装工事は、建物の外観と同様に、居住性や利便性に大きな影響を与えます。

内装工事に興味がある方や、内装工事の職業を目指している方々へ、内装工事について詳しく解説します。


内装工事とは


内装工事とは、建物の内部の床・壁・天井などの仕上げを行う工事です。

建築工事によって建物の躯体が完成した後に、内装工事によって建物の内部を美しく、機能的に仕上げます。

内装工事の目的は、建物の機能性や快適性を向上させることです。例えば、壁紙や床材を貼ることで断熱性や防音性を高めたり、照明や空調設備を設置することで快適な空間を実現したりすることができます。また、内装工事によって建物のデザインや雰囲気を決めるといっても過言ではないでしょう。


内装工事の種類は?


先ほどご紹介したように、内装工事は建物内部の施工をするため工事内容が多岐に渡ります。具体的な工事内容をご紹介します。


軽鉄工事(鋼製下地組立)

軽鉄工事は、建物内部の壁や天井をなどの骨組みを作る工事です。

昔は建物内部の骨組みには木材が使用されていましたが、昨今では木材より耐久性もあり安価に抑えられる軽鉄材が一般的に普及しています。

軽鉄工事は軽天工事・LGS工事とも呼ばれるケースもあります。


ボード工事

ボード工事とは、壁や天井などの下地(鉄骨下地)に、石膏ボードや合板などの板を張る工事です。

壁紙や塗装を施すための下地として、また、断熱や防音などの効果を高めるためにも用いられます。


壁紙工事(クロス工事)

壁紙工事、またはクロス工事は、壁面に壁紙を貼り付ける工事です。

壁紙やクロスの選択によって、部屋の雰囲気やスタイルを大きく変わります。

壁紙工事(クロス工事)は雰囲気や見た目を左右する工程といえるでしょう。


塗装工事

塗装工事は、建物や住宅の内部の壁、天井、床、ドア、窓枠、家具などに塗装を施す工事です。

最近では、内装塗装には壁紙(クロス)にはない独自の風合いが注目されており、住宅等で取り入れる方も増えています。


左官工事

左官工事は、壁面や床面を美しく仕上げるために、漆喰や珪藻土などの自然素材やアクリル系材料を使用し床や壁を仕上げる工事です。


床仕上げ工事

床仕上げ工事は、床面にタイル、カーペット、フローリングなどの仕上げ材料を取り付ける作業です。必要に応じて床の高さを調整し、通気性を確保するなどの工事も必要です。


建具工事

建具工事は、ドアや窓などの建具を取り付ける工事です。

行われる用途としては、出入り口、通風口、採光、遮音、防犯などの目的があります。


家具工事

家具工事は、家具の設置や収納スペースを設計し、造作家具の制作や取り付けをする工事です。


内装工事のやりがいは?


自分の手で建物をつくり上げていく

内装工事の仕事は、壁紙、床材などの内装材を施工して、建物の内装を仕上げる仕事です。

自分の手で建物をつくり上げていくことができます。内装工事で建物がより美しく生まれ変わることは内装工事の大きなやりがいといえるでしょう。


お客様の要望を形にする仕事

内装工事は、お客様の要望を形にする仕事です。お客様の希望を聞き取り、それに合った内装の提案・仕上がりを実現することは、内装工事の醍醐味です。お客様の満足そうな笑顔を見たときには、やりがいを強く感じることができます。


チームで協力して仕事ができる

内装工事は、チームで仕事をすることが多い仕事です。職人同士で協力して仕事を進めることで、大きな達成感を得ることができます。また、チームで仕事をすることで、さまざまな人から学び、成長することができます。


内装工事の大変な部分は?


内装工事は自分たちの手で、建物の内装を作り上げていくやりがいのある仕事ですが、もちろん大変な面もあります。体力的な負担や、長時間労働など、厳しい面も覚悟しておく必要があります。


体力的な負担が大きい

内装工事の仕事は、力仕事が多い仕事です。壁紙を貼ったり、床材を張ったりするには、ある程度の体力が必要です。


長時間労働になることがある

内装工事の仕事は、納期に合わせて仕事を進めるため、長時間労働になることがあります。また、繁忙期には、休日出勤や深夜作業なども発生する可能性があります。


安全に気を配る必要がある

内装工事の仕事では、高所作業や危険な工具を使用する作業など、安全に気を配る必要があります。安全に作業を行うための知識や技術を身につける必要があります。


内装工事の仕事は、大変な面もありますが、自分の手で建物を美しくし、お客様の要望を形にしたいと思っている方には、ぴったりの仕事です。


内装工事に向いている人の特徴は?


体力がある

内装工事の仕事は、立ち仕事や力仕事が多いため、体力が必要です。重い材料を運んだり、長時間作業を続けたりする必要があるため、体力に自信のある人には向いている仕事です。


自発的に行動できる

内装工事の仕事は、技術や知識が求められる仕事です。さまざまな材料や工法があります。そのため、常に新しい技術や知識を学び・身につけていく必要があります。

そのため自発的に行動することが求められます。


チームで仕事をするのが好き

内装工事の仕事は、チームで仕事をすることが多い仕事です。職人同士で協力して仕事を進めるため、チームで仕事をするのが好きな人には向いている仕事です。


自分の手で建物を美しくしたい

内装工事の仕事は、自分の手で建物を美しくする仕事です。建物に新たな価値を創造したいという思いのある人には向いている仕事です。


内装工になる方法


内装工になるには、大きく以下の2つの方法があります。

・建築の専門学校や職業訓練校で学び、内装会社へ就職する

・内装工事会社へ就職


建築の専門学校や職業訓練校で学び、内装会社へ就職する

内装工になる一つの方法は、建築の専門学校や職業訓練校で学ぶことです。これらの学校では、建築や内装工事に関する基本的な知識や技術を習得できます。卒業後、内装工事会社での実務経験を積みながらスキルを磨き、プロの内装工としてのキャリアをスタートさせることができます。


未経験で内装工事会社へ就職

内装工事会社では、未経験者からスタートし、現場での実務経験を積みながらスキルを習得することができます。専門用語や知識なども同時に勉強していく必要がありますが、未経験者の方も安心してください。内装工事会社の中には、未経験者を対象とした研修制度を用意しているところが多くあります。

内装工としてのキャリアを築くためには、どちらの方法でも差はありません。

自身の目標や状況に合わせて選択し、内装工の世界へ一歩踏み出しましょう。




■まとめ


内装工事の仕事は、体力や技術はもちろん、コミュニケーション能力やチームワークも求められる仕事です。


しかし、自分の手で建物を美しくし、お客様の要望を形にするやりがいは、非常に大きいものです。本記事が、内装工事への理解を深めるきっかけになれば幸いです。



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