コロナ禍のVMDの考え方とは?アパレルで取り入れるべき戦略を知る!

アフターコロナの店舗運営においてあらためて注目されているのがVMD。

VMD とはビジュアル・マーチャンダイジング(Visual Merchandising)の略称で、レイアウトやディスプレイなどを工夫して、商品を見やすくし、購買意欲を刺激する環境を視覚的につくりだすことを意味します。

今回はアフターコロナの時代に合わせたVMD戦略を紹介します。




■VMDを構成する3つのポイントとは?



VMDには3つの要素があり、これらを実践することで、お客さまにとって「見やすい・買いやすい」空間を実現します。


まず1つ目が、VP(ビジュアル・プレゼンテーション)。そのショップのコンセプトやシーズンのテーマなどをビジュアル的にわかりやすく表現することを意味します。何をおいてもまずは店内に足を運んでもらわないことには始まりませんので、遠くから眺めても興味をそそるデザインにするのが大切。入口や外壁、看板、ファサードに至るまでVPは必要です。


2つ目が、PP(ポイント・プレゼンテーション)。お客さまに商品をアピールするためのディスプレイの仕掛けです。フロアのセンターやコーナーなど目につきやすい場所に、効果的に配置します。


そして3つ目が、IP(アイテム・プレゼンテーション)。お客さまがショップ内を歩きながら目当てのものを直感的に見つけやすいよう、商品のデザインやカラーやサイズで分類する手法です。




■アフターコロナで意識すべきVMDの秘訣とは?



コロナ禍によりECサイトで購入する傾向が強くなりましたが、実店舗の存在は必要です。ECサイトでは得られない「体験型」のショッピングができるよう、VMD、特にVP、PPにおいていっそうの工夫が求められます。花やグリーンを多用した雰囲気づくりはその一例。コロナ禍の自粛ムードをやわらげるような華やかかつ安らぎある空間は、誰にも好まれるものです。


また3密を避けるために、アポイント制をとるのも一つの手。ディスプレイも間隔を空ければお客さま同士の距離もおのずと空くので、安心で快適なショップという印象を与えられるでしょう。

さらにレジ周辺が混み合わないよう、動線計画にも留意を。

入口に置くハンドサニタリーの容器もブランドイメージをそぐわないボトルを選ぶのがおすすめです。マスクの着用を促すサインもショップの雰囲気にあったデザインにするなど細部に至るこだわりが、VMDの方向性を左右します。




■コロナも意識しつつ忘れてはいけないポイントとは?



ニューノーマルの意識が根付きつつある今、消費者の意識も価値観も変わりつつあります。コロナ禍の影響でVMDにも変化が表れており、今一度レイアウトやディスプレイを見直し、アフターコロナに即したVDMを実践できているか、再考してみましょう。

ただし注意したいのはコロナ禍を意識するあまり、本来のVMDの目的を逸脱してしまうこと。あくまでお客さま目線に立ち、見やすく、美しく、そして買いたいと思ってもらえるレイアウトやディスプレイが基本であることはお忘れなく。


VMDはアパレル業界だけでなく、最近は小売業界でも注目されつつある重要な要素。

滋賀県大津市のアクトは、アパレルを中心に飲食店や雑貨店やヘアサロン、商業施設など年間30〜40件の店舗内装を手がけており、VMD戦略に長けているのが強みです。

設計時は3Dによりわかりやすくプレゼンテーション。予算配分から完成後のメンテナンスまできめ細やかなサポート体制を整えています。店舗デザインをお考えの方は、お気軽にお問い合わせください!